イメージ先行か、現実先行か。


クリーンでシンプルな洗面所を目指す!と言っても、具体的なイメージは全くなく。。

とりあえず、賃貸物件のような既製品の洗面ユニット(収納があちこちについたあれ)はイヤだな~というのと、洗面台の下はキッチンでのこだわり同様にオープンにして、Gの隠れる場所をなくしたいな、ということくらい。

あれこれ海外のバスルーム画像を見てみるも、フレディ・レックのランドリーの残像が思いのほか色濃く(苦笑)、なかなかコレ!というものが見つからない。。



そんなとき、「あ、洗面所といえばタイルじゃないか!」と思い出します。

タイルのバスルームを調べるとこれも良いな、あれも良いな、というのがいくつか出てきて、ブルーのタイルに真っ白な洗面ボウル、濃いめのウッド、、とか、真っ白で艶やかなタイルと洗面ボウル、真鍮の水栓やミラーフレーム、、とか。



今度はあれこれイメージがわき過ぎて収集がつかなくなり、一旦リセットしよう、と全てのイメージを頭の端にしまって、実際の間取りとじっくり向き合いました。


現実と向き合う。


現実と向き合ってみると、我が家の洗面所は小さな北窓があるほかは左右は壁とお風呂の入口、後ろは入口の引き戸が洗面所側にスライドしてくる作り。

それまで良いと思った画像は広々空間だったり、お風呂との仕切りがガラスで抜け感があったりで、洗面周りのイメージだけをここに落とし込むとちょっと違うかも、、と理想と現実のギャップを感じはじめます。


う~ん、なかなか上手くまとまらない。。



こうなったら、イメージ先行の考え方を一旦(ここ重要)やめて、この間取りにあった内装を考えよう!


紆余曲折あって、やっとそう考えることができるようになったのでした。



そうなれば、まずは閉塞感をカバーする方法を取り入れることに。

それは、ミラー使い。

かの巨匠たちも上手くミラーを活用することで、抜け感や開放感をうまく出しています。

VDL Ⅱ by Neutra 



そんな巨匠のアイディアを拝借して、天井と片側壁付けの大きなミラーを取り付けることにしました。



不思議なことに、一か所が決まると少しずつ靄が晴れるように他の部分のイメージも見えてきて。

一旦は頭の片隅に追いやったイメージの中から、シンプル&クリーンなものを再び取り出して、ポイントや要素だけを抽出。

すると、、

ミラーがシャープだから、洗面ボウルや台も四角い形にしようか、とか
シンプル&クリーンといえば白!ミラーのシルバーっぽい色合いとつながるようにグレー&白でまとめよう、とか。


色が決まるとあれよあれよと言う間に造作部分は白メラミン、洗面ボウルは白のセラミック、タオル掛けなどはスチール(シルバー)、と決まってきて、あれ?タイルはどこに??


良いなと思ったイメージは完全に放棄したわけではありません。

タイルはミラー下のH300くらいのところに採用。
メラミンやスチールだけだと殺風景になってしまうのを、タイルで柔らげる作戦です。


イメージ先行だとタイルばかりが先に決まってちぐはぐになってしまっていたところを、
現実に則した決め方のおかげで、この空間ならこういうタイル、と冷静に判断できて。

少しざらっとしたようなマットで小ぶりなタイルを使うことにしました。


縦長もかわいいな~
全体的に正方形に近い四角で構成されてるから真四角タイルにして合わせようかな~




うきうきとタイルを探しながら、の~んびり構えていました。
当然タイルは業者さんに施工してもらうつもりでしたから。

ところが、予算的に厳しいことが判明して、、

予算との戦いがここでも小さく繰り広げられました。


今となっては、数万円の話で大した減額にもなってないと思うのですが、
当時は減額調整することに必死で 苦笑
削れるところはできるだけ!と予算との戦いに勝利することばかりを考えていたんですよね。。。


そんなわけで結局、面積も狭いことだしと施主施工をすることになり。
さらにタイル代も節約するためにネットで探すことになり。

幸いタイルはイメージぴったりのものが在庫処分セールで安価で見つかったのでよかったのですが、、


施主施工を甘くみていました。


天板タイル貼りのワゴンを作ったことがあったのでなんとかなると思っていたのですが、垂直面に貼るって結構難しかった、、、


洗面所話、まだまだ続きます。

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