無知ゆえの遠回りと失敗

さて、不動産屋さんに意を決して問い合わせるところから再スタートした私たち。

まずは、大手不動産会社のHPから、2社ほど問い合わせフォームを使ってコンタクトをとってみました。

希望エリアや予算、広さなどの条件を入力し、送信!

そこはさすがの大手です。すぐに連絡がきて、いくつかご紹介、、みたいな流れになりました。


が。


全然私たちの希望にマッチしていない。

もちろん、エリアや予算は条件の範囲内です。でも、「多少不便でも広めで」とか、「小学校の近さは考慮不要です」とか、そういう細かい要望がほぼスルーされているような。

当初希望していた坪数の半分くらいの綺麗に分譲された土地をがんがん薦めてきて、決め台詞のように「小学校まで徒歩○分ですよ ^^」と。


うーん。


田舎出身の私からすると、小学校までの距離って正直どうでもいいんです。さらに言えば、車生活なので駅やスーパー、コンビニにドラッグストアも遠くで全然構わない。
それより、ゆったりした庭と駐車場を確保したい。
(夫の実家はその全てが徒歩5分以内にある超・便利な家ですが 笑)

そんなわけで、大手の不動産屋さんが紹介してくれたところはほぼ却下となりました。


便利だし綺麗で良いんですけどね。



”メジャーな不動産会社の土地=多くの人が求める条件の土地”であることを痛感し、個人不動産屋をあたることにして情報収集しはじめると、
すぐに一件、条件ぴったり、というかそれ以上の土地を発見。

もちろん、調整区域ではありませんし、宅地となっています。

広さは希望以上、価格は予算以内。

確かに私たちが探していたところよりも遥かに不便そうなエリアで変形土地でしたが、「こんな好条件逃す手はない!」とすぐに現地で説明を受けることにしました。


夫とふたり、緊張しつつ事務所へ。

それが初めての不動産屋さん事務所訪問だった私たちは、ナビで指示された古い民家を見て若干不安になりますが、大手では扱わないようなタイプの土地は、きっとこういう個人不動産屋さんが得意なんだ!と気持ちを鼓舞して門をくぐります。

出てきたのはゆるーい感じのおじさん一人。そこでまた少し不安な気持ちが湧いてきますが、その場で簡単に説明を受け、現地へ移動して資料をもらいつつ話をしました。

事前に周囲の環境などもチェックし、土地そのものに問題点がなさそうなら購入の方向で行こうと思っていたので、その場で「買いたいと思うのですが、設計士さんにも見てもらいたいのでスケジュール調整させてください」と伝えました。

不動産屋さんも「わかりましたー」と。



ところが。

すぐに設計士さんの予定が合わず、予定していた海外旅行がはさまり、、としているうちに、
(もちろん不動産やさんにはスケジュールが折り合わないからもう少し待ってとお願いしていました)

「他の人が買いたいって言っているんです」と連絡が。

そのおじさんの占有物件だと思っていたら、もう一社(?)HPで掲載しているところがあったと。

おじさんも知らなかった様子で「売主さんに確認してみますー」と言うけど、そもそも私たちが先に買いたいと言っているんだから関係ないよね?とそれほど気にしていませんでした。


それなのに、不動産屋さんから連絡が来るたびにどんどんもう一方の人が有利になっていきます。

「順番的にこっちじゃないの?」と思って聞いてみると

「手付金もらってないですからねー。」と。

さらには、

「もともとの金額で買うって言っていて、売主さんがそっちに傾いちゃってー」と。


手付金て何!?順番よりも高い金額の方で優先していいの!?と土地売買の慣習を全く知らなかった自分たちはなすすべもなく。


くやしいけど、どうすることもできずにあきらめることにしました。

ご縁がなかったんだよ。無理して買うと、何かあったとき後悔するからやめよう!と。


心のどこかで、そのおじさん不動産屋さんを信用しきれなかったところもあって、その一連の流れでその不信感が膨らんだので買わなくてよかったと思います。

後日談ですが、近くを通ることがあって何ができてるのかなーと見てみたら、当時そのままの空き地でしたから。


結局誰も買わなかったのかな?(画像はイメージです)


あの話は何だったのか、今でもよくわかりません。

そして、その不動産屋さんが市街地に綺麗な建物を建てて移転しているのも偶然みつけてしまいました 笑



そんなこんなで、心にダメージを負った私たち。そのおじさんのことはきれいさっぱり忘れても、土地の好条件はなかなか忘れられないもので。

その後ちょっといいな、という土地が出てきても、あそこはもっと広かった、あそこはもっと安かった、と幻影がちらついて次に進めない時期を3・4カ月ほど過ごすことになってしまいました。。。



でも、大手もダメ、個人も傷が癒えるまで時間がかかりそう、と半ば土地探しを放棄しはじめた頃、一筋の光が差し込みます。



それは、ずいぶん前に一度問い合わせて、

「その予算でその広さは無いと思ってください」

とバッサリ切られた個人不動産屋さんからの一通のメールでした。


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