収納が多すぎるのも問題!?


家のスペックとして重要視されることのひとつに、「収納力」があります。

収納と一言で言っても、クローゼットやパントリーなど用途が決まったものだったり、納戸や蔵と名付けてなんでもOKな大きい収納エリアだったり。

収納が多くてナンボ、みたいな空気もありますよね。



私の両親が住む家は田舎らしくバカでかい家なのですが、その2階のほとんどが収納になっていて、初めて訪れたときは愕然としました。
(生まれ育った家ではなく、数年前に都市計画の影響で建て直したので出来上がって初めて目にした感じです)

しかも、敷地内に離れと称して8畳くらいの小屋(田舎でよくあるプレハブの部屋みたいなやつ)もあるのに、です。


「ふたりとも定年退職して隠居生活なのに、この先何をそんなに所有しておく必要があるの!?」と辛らつな言葉がつい出てしまうほど。




生まれ育った家は昔のRC造らしく収納らしい収納はほとんどありませんでした。
(離れは例にもれずありましたが、、)

階段下と主寝室のWIC、座敷の押し入れ程度であとは各部屋の家具の中に収めてあった記憶です。
記憶をたよりに。全てが田舎サイズで、トイレが我が家の玄関くらいの広さ(涙)

もともとある収納はオレンジ色のところのみ。



その家から、どうしてこうなった!?とよくよく考えてみると、父と母の攻防に思い至りました。



私の父は、釣りバカ日誌のハマちゃんを地で行く大の釣りバカ。

単身赴任先では良い釣り場に目をつけ釣りにいそしみ、在宅のときはやれ解禁日だ川の濁り具合が良い、と言っては仕事前に釣りに行ったり有給をとったり。。

なので家では釣り竿を伸ばして整備をしたり、ルアーを作ったりエサの準備をしたり。常に釣り道具がリビングに広げられていました。

そんな状態ですから、釣り針を踏んづけたり、エサのミミズが逃げ出していたりと大騒ぎになることもしばしば。


片づけをうながしてもすぐに出てくる釣り道具たちを、半ばあきらめて眺めていた母の旧・実家での日々。



そんなとき、家を建て直さなくてはならないとなってショックだった中で唯一の希望の光となったのが、「収納」だったんだと思います。

父も収納があれば気兼ねなく道具が増やせる、作業するすぐ近くにあれば片付けようと思える、と思ったのでしょうか。

二人の意見が合致して、アホほどもある収納が現実となったのだと推察されます。。
もちろん、備え付けの収納以外に家具はあります。。。
旧・実家とのこの差!



ですが、長年の習慣はそう簡単に治るはずもなく、新・実家に帰省するたびに縁側やリビングに広がった釣り道具を目にします。


じゃあ、たくさんある収納に何が入っているかといえば、どうでもいいもの(少なくとも私はそう思う)ばかり。

二人の仕事で使った資料やもう着ることはないであろうスーツ。。
一部私の衣類もありますが(汗)

そして、収納がたっぷりあるのをいいことに益々ものが増えていっているような。




捨てられない性格の人には、必要以上の収納は危険だと痛感している最近です。

親の家を片付ける、「親家片」が一時話題になっていましたが、うちの場合はやるとなったら相当大変なことになりそうです。





そういう我が家は、おそらく収納がかなり少ないほう。

寝室のクローゼットと玄関脇の下駄箱と、廊下つきあたりに奥行き300程度の収納、あとは(収納として使っていない)納戸があるだけ。
家の規模こそ違いますが、旧・実家とほぼ同程度の収納力です。


そう。

収納の少なさこそ我が家が建坪30坪ミッションを軽々クリアできたポイントだったのです!

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