土地探しでつきまとった恐怖の呪文


家を建てたいと思うようになったとき、私たちはまず土地探しから始めました。


夫も私も現在住んでいるあたりには縁もゆかりもなく、土地勘もほとんど無いなかでのスタート。
でも、漠然と「すぐ見つかるだろう」と思っていたんです。

というのも、私たちが探していた土地の条件は一般的に言われるものとは違っていたから。

例えばこんな辺鄙なかんじとか。(画像はイメージです)


駅や学校、スーパーなどの近さはどっちでも良いから、広めで安めで、、、とネットサーフィンするとちょこちょこと見つかり、ますます高をくくっていました。


ところが、いよいよ本腰をいれていくつか問い合わせてみたあたりから、雲行きが一気にあやしくなります。

メールの返信にはどれも「調整区域なので資格が必要」という言葉が呪文のように入っているんです。


確かに、ネットの情報の中にも「調整区域」の文字は見え隠れしていました。
でも宅地とか住居地域などの分類にはその文字は出てこないし、家を建てる土地を探す中でWEB上に出た情報なんだから、家が建てられる土地であることが大前提だと思っていたのに。



でも、謎の呪文を前に立ち止まるわけにはいきません。

調整区域って何!?資格って何!??と必死に調べた結果。



土着の人間でもなんでもない私たちには家を建てることができない、という超・強力な呪文であることを知りました。



そもそも、住居地域や工業地域、商業地域などの分類がある「用途地域」は《市街化区域》の中での話。
《市街化調整区域》=調整区域 は開発や家を建てることに制限があるエリアだったんです。


その調整区域で家を建てるための資格というのは、昔で言うところの分家のような立場の人。
「昭和45年11月23日の時点でその市街化調整区域内に住居を構えて居住し、現在に至るまでその市街化調整区域内に住み続けている人、及びその子供など」が資格のある人ということになるようです。

当然、私たちがその資格保有者であるはずもなく。

そして、パソコンのリーディングリストに入れていた土地が、全て「調整区域」だと知って愕然。。。


私たちの土地探しは振り出しに戻ったのです。

ほとんどがこんな感じの、田んぼの中の一角のようなところでした、、(画像はイメージです)




もう一度スタートラインに立ってみて、「誰でも閲覧できるネット上の情報では見つからない。」と悟った私たち。
意を決していくつか不動産やさんに問い合わせてみることにしました。

そうして、不動産屋さんとの二人三脚×4社の土地探しがはじまることになるのですが、そこでも土地探し初心者への手厳しい洗礼をうけることになったのでした。。




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